どうすれば両立できるのか

医療・看護技術は日々進化しているので、看護師は仕事と勉強を両立しなければなりません。学ぶべきことは多岐に渡るので、忙しい中でどのように勉強すればいいか迷ってしまうでしょう。どうすれば効率的に勉強することができるのか、そのコツを知っておく必要があります。また、勉強することは資格取得やキャリアアップなどにも役立ちます。
予習・復習の徹底

看護師が勉強する際、特に重要なのが復習を怠らないことです。先輩からの指導や業務で体験したことなどを、忘れないうちにしっかり復習しておきましょう。都度復習をすることで自分の経験と知識が結びつき、記憶に定着します。新人看護師の場合は課題の提出が求められる機会も多いので、復習が間に合わないこともあるでしょう。知識をつけるためにも、朝の時間などを活用して予習に取り組み、夜は復習の時間にあてるといった工夫が必要です。時間の使い方を意識してください。座学や実習で学んだ知識でも、実際の現場に出てみなければ分からないことも多いです。自分なりに気づいたことをまとめた独自のノートを作っておけば、ミスを防ぐのに役立ちます。
また、新しく受け持つ患者が事前に分かっている場合は、疾患や症状について予習しておく必要があります。事前の知識がない状態で対応すると、適切な看護ができなくなるかもしれません。安心して患者を受け入れられるように、情報が入り次第きちんと予習をしておきましょう。現場で落ち着いて対応するためにも必須の作業です。
経験のある看護師にも勉強は必須

ある程度の経験を積んでいる看護師も、勉強をしなければなりません。看護師としてより専門性の高い分野を担当したい場合は、なおさら仕事と勉強の両立がカギになります。例えば、看護師の上位資格である認定看護師を取得するためには、所定の教育機関で6ヶ月の教育を受け、試験に合格する必要があります。専門看護師の場合は、大学に2年間通い試験に合格しなければなりません。仕事を続けながら勉強をする必要があるため、難易度は高いといえます。
認定看護師を取得できれば専門分野における質の高い看護の提供が可能になり、リーダー職のポジションに就けます。専門看護師を取得できれば、研究活動や倫理調整といった活動に取り組むことも可能になります。キャリアアップを目指す看護師にとって、非常に重要な資格といえるでしょう。目標を達成するためにも、仕事と勉強の両立は欠かせません。自分のキャリアに応じて、求められる知識と技術を効率的に学習してください。